「関西弁文法」
英語のサイトに記述されている、関西弁の文法についてまとめてみました。
- 京都外国語大学
- Learn Kansai-ben/Osaka-ben
勿論、例外もありますが、関西弁を母言語としない人にとっては、体系的に俯瞰できるので、いきあたりばったりに会話に使うよりも分かりやすいのではないかと思います。
動詞の現在形の否定には、「~へんを用いる」
標準語 「ない」 → 「へん」
I do not run.
↓
(私は)走りません。
↓
(わては)走りまへん。
※ 日本語では、しばしば主語は省略される
It is not capable of occurring.
↓
そんな事はありえない。
↓
そんなことはありえへん。
動詞の現在形の否定には、「~ん」を用いる
I do not know.
↓
(私は)知りません。
↓
(わては)しらん。
I can not understand.
↓
(私は)分かりません。
↓
(わては)分からん。
動詞の否定に「~まへん」を使えば丁寧・穏便な表現になる。
I do not know.
↓
(私は)知りません。
↓
(わては)知りまへん。
I can not understand.
↓
(私は)分かりません。
↓
(わては)分りまへん。
このことから、「~まへん」という表現は、キツい表現ではなく、ごく普通の表現である。
「~まへん」という表現は、どちらかというと、京都弁ぽく聞こえるが、当方は関東人なので不明。
あくまでも、海外の人が関西弁を解説したサイトであることに留意。
英語の “be” にあたる、「です」「ます」には、「~や」を用いる
This is a pen
↓
これは鉛筆です。
↓
これは鉛筆や。
It was an enjoyable travel.
↓
楽しい旅行だった
↓
楽しい旅行やった。
感嘆の意味に用いる「~よっっ!!」の代わりには、「~で」を用いる
I have suprprised.
↓
びっくりしたよ!
↓
びっくりしたで!
It’s free !
↓
タダだよ!
↓
タダやで!
※ 原文には、日本人ですら意味不明なローマ字(romaji)が記述されている。
「ね」の代わりに「な」を用いる
It’s great.
↓
「すごいね」
↓
「すごいな」
※ この例だと、あまり、関西弁の感じがしない。標準語でも十分通用しそう。
「良い」の代わりに「ええ」を用いる
It’s good.
↓
「いいですね」
↓
「ええやな」
※ 関西弁というより、日本語として少しオカシイ。
「~だね」の代わりに、「~や」または「~やん」を用いる。
It’s enjoyable.
↓
「楽しだね」
↓
「楽しいやん」
※ 「楽しだね」は誤変換ではなく、サイト上にローマ字で書いてある。
I agree.
↓
「そうだね」
↓
「そうやな」
「でしょう?」の代わりに、「~やろう?」を用いる。
May I ・・・?
↓
「いいでしょう?」
↓
「ええやろう?」
※ ここでは、正しくは「やろう?」ではなく、「やろ?」か?
現在進行形の疑問形「~してる」の代わりに「~してんねん」を用いる。
What are you doing ?
↓
「何してる?」
↓
「何してんねん?」
このサイトには、意味不明の日本語(ローマ字記述)もいくつかあり、良い意味での手作り感があります。
コメント