これは日常の挨拶に使われるフレーズですが、混乱してしまうのは、”have been” という現在完了形を使っている事。
一番頻繁に使われる、挨拶のフレーズの
“How are you ?”
と、何処が違うのでしょうか?
それは、
- “How are you ?” が今現在だけに時を限定した挨拶なのに対し、
- “How have you been ?” がある程度 “昔から今現在” を対象とした挨拶である事
です
例えば、二~三日前に会った人に対しては、
“How are you ?”
何ヶ月ぶり、同窓会などで何年ぶりに会った相手に対しての挨拶は、
“How have you been ?”
となる。
そして、それに対して返事をするフレーズとしては、
- I’ve been good, thanks.
- I’ve been going good, thanks.
がある。
文法的には、
“How have you been ?”
は現在完了形なので、返事も現在完了形のフレーズでするのがベター。
“present perfect” = 現在完了形
時制の区別の判別が困難なのは、例えば、以下の二つのフレーズ。
- How’s work been ?
- How’s work going ?
上記、いずれも “How are uou ?” という意味であるが、
「1.」の場合、”How’s” は “How has” の省略表現である事から、現在完了形の挨拶
「2.」の場合は、”How’s = How is” の省略表現なので、現在進行形の挨拶
ということで、それぞれに対する返事は、
- It’s been great, thanks.(現在完了形 = present perfect)
- It’s going great, thanks. (現在進行形 = present continuos)
となる。
「1.」の “It’s” は “It has” の省略形
「2.」の “It’s” は “It is” の省略形
学校の文法の試験などでは、以上の時制の使い方は厳密に理解する必要があるけれども、英語圏の日常では神経質になる必要はない。
例えば、
“How have you been ?” (現在完了形)
に対して、
“I’m doing great, thanks” (現在進行形)
と答えても、英語圏の人にとっては何ら問題とはならない。
勿論、質問の時制に挨拶の時制をマッチさせるのは一番望ましい。
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