この講師が今回の動画を作ろうと思ったキッカケは、講師の目に、恐らくはツアー客と思われる人物がアメリカの入国審査時に緊張からパニクってしまい、その態度が審査官の疑念を呼び、普通ではあまりない質問を次々とそのパニクった旅行客にして、さらに、その旅行客はパニクる、という負の連鎖反応に陥っているのを見たかららしい。
因みに、この講師はカナダ人で、アメリカの出入国は何度も経験している。
そんな事態に陥らないように、以下のポイントを事前に押さえておけば、特にアメリカ入国時の審査で 99% 問題は発生しない。
- 機内で渡される出入国カードの項目は正しく、全ての項目を記入しておくこと
アメリカの出入国カードは “I-94 form” と呼ばれている - その他の入国審査時に必要な書類もスグ出せるようにしておく
- パスポート
- 帰りの飛行機のチケット
- 必要な場合にはビザ(観光ビザ、就業ビザ、商用ビザ、留学ビザ等)
- 一番重要なポイントは、
「リラックス」
すること
入国審査官は決して笑顔を見せずに強面で質問を浴びせてくるが、それも、入国審査官としての仕事だから - 入国審査官の質問に対しては、”素早く” “短く” “はっきり” 答えること。
99%の質問が “Yes” か “No” 答えられる簡単な質問で、”I don’t know.” と答える場合はまずない。
“Yes” か “No” の場合でも、”Yes” か “No” だけ答えればよく、学校の試験のように動詞を含めた文法的に完全な長いフルセンテンスで答えないこと。
以下は入国審査時に審査官からの質問で代表的なもの
- What is your final destination ?
あなたの最終目的地は何処ですか?
もし、ニューヨーク系由でケンタッキーに行く場合、トランジットであるニュヨークではなく、ケンタッキーと答える - How long will you be staying in the US ?
どのくらいの期間、アメリカに滞在しますか?
絶対に、
“I don’t know.”
と答えてはいけない。
もし、一年間有効なオープンチケットを持っているなら、その航空券を審査官に見せること。 - What is the purpose of your visit ?
貴方のアメリカに来た理由は何ですか?
“家族に会うため” “仕事” “観光” “トランジット” 等、正直に答える。 - Where will you be staying ?
滞在先は何処ですか?
ホテルに泊まるならホテルの住所、知り合いの家に滞在するならその住所、学校の寮なら学校の名前と住所、などを予め用意しておいて、審査官に告げる。 - How much currency are you carring with ?
現金はいくら所持していますか?
国外からアメリカ国内に持ち込める現金の最大は一万ドル。
トラベラーズ・チェックとかクレジットカードは無関係。
あくまでも “現金” - Who packed your bag ?
荷物を梱包したのは貴方ですか?
これに対する答えは、
I did
の一択のみ。
他の変な答えをすると、アッという間に別室に連れていかれ荷物を全て入国審査官に見せるハメに。 - Do you have anything to declare ?
何か申告するものはありますか?
上記の現金が一万ドルを越える場合、或いは、植物や肉類などの農産物はアメリカ国内に持ち込むのは禁止、又は、事前申告が必要なものがあるので、該当する場合には審査官に告げる。
上記のような審査官の質問にオドオドした態度で答えると、さらに、いらぬ質問を受ける事になる。
稀に運が悪いと、打ち抜き検査の趣旨で、何ら問題がなくても追加の質問や、別室に連れて行かれ荷物検査といったケースに遭遇するかもしれない。
そんな場合でもアタフタせずに、
「リラックス」
して粛々と入国審査官の指示に従うこと。
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