通常の会話と異なり、メールやSMS等のテキストだけのやり取りだと、相手の表情を読んで感情を推測したり、それとは逆に、自分自身について “怒っているのか” “ハッピーでいるのか” を伝えるには工夫が必要になります。
さて、以下の短い文章を誰かが読んだ場合、どちらがフレンドリーな人物に感じるでしょうか?
- Hi ! 🙂 How are you ?
- hi, fine
実際、本人に会わなければ分かりませんが、文章だけを見た限り、一番目の人の方がフレンドリーであると考えるでしょう。
これは、特に英語を勉強している人に見られがちな現象で、何も知らないと二番目のような文章を書いてしまうようです。
二番目のような文章は、それを読んだ人に対して、
- Bored
- Uninteresred
- Rude
といった印象を与えかねません。
どうすれば、相手に対して “Polite(丁寧・親切)” な雰囲気を伝えることが出来るのでしょうか?
例えば、ここに、一つの文章があります。
make more videos on pronunciation.
この文章は、”Polite” なものでしょうか? “Rude” な印象を与えるでしょうか?
一般的な答えは後者。
その理由として、日本の学校では命令形と教えている、動詞がフレーズの最初にきているから。
動詞が一番最初にくると、それは “Command(命令・指示)” と相手に受け取られます。
同じように、
give me some water
という文章も、相手に対してよい印象は与えないでしょう。
実際には英語を勉強している人は本人自身はとてもフレンドリーで他人にも優しい性格でありながら、上記のような文章を書きがちなようです。
その対策のTipの一番目は、
「正しい英文法を使う事」
です。
ただし、人によっては “正しい英文法” についてあまり知らない人もいるかもしれません。
そういう人も諦める必要はなく、別のTipがあります。
先ずは、
- “Thank you” “Please” といった単語を適度に使うこと
- “Would ~ ?” “Could ~ ?” といったフレーズを使う
例えば、
“Could I have some water, please ?”
“Would you mind helping me with my home work ?”
とか
さらに簡単なTipがあります。
それは、punctuation(句読点)を工夫すること。
例えば
- !!
- 🙂
といった感嘆符や顔文字(smiley face)を使う
です。
今度は別のケース。
以下の二つの文章はどうでしょうか?
I’m doing great !
i’m doing good.
どちらが “Polite” と受け取られるでしょうか?
答えは、一番目の文章。
ポイントは “私” を表す “I” の大文字と小文字の差です。
英文ライティングの場合、私を表す “I” はどんな場合でも “大文字” です。
これについては例外はありません。
以下は、別の例。
女性が二人いて、
女性 A
“I’m going Italy.”
女性 B
“Take me with you !”
といった場合、女性 Bの言葉は “Polite” か “Rude” か?
普通であれば、女性 Bの言葉は動詞が先頭にきているので、フレンドリーな表現とは言えませんが、この場合だけは、会話が行われた状況を見れば、フレンドリーな表現と言えそうです。
強いて言えば、二人は友達同士であり、女性 Bの発言は命令形というよりも、女性 Aの発言に対してとても興味を持っている、と理解できるから。
それに加え、フレーズの最後に “!” を使っているので、女性 Bの心理を表しています。
同じように、この動画に対する
Make more pronunciation videos, mam !
というコメントも、それまでの状況を考慮すれば、とてもよい表現となります。
特に、フレーズの最後に “man !” と書き加えていることにより、フレンドリー・ポジティブな印象を与えてくれます。
ここで一つの英語圏におけるモノの考え方が登場します。
それは、
“benefit of the doubt”
です。
あまり聞きなれないフレーズですが、意味するのは、
“Assuming the best”
即ち、日本語で言うと、
「人を信じること」
「人を大目にみること」
「出来事を善意の視点で判断すること」
といったところでしょう。
例えば、
“Mark, you’re fat.”
と誰かが言った場合、本来であればとても失礼なフレーズであっても、これを口にした人の国や習慣では もしかしたら “fat” という単語は良い意味で使われていると考えます。
或いは、マークを励ます意味で言ったのかもしれません。
基本的には、英文ライティングは “clear” であるべきで、特に自分や相手の感情が分からない場合、上で示した “感嘆符” ゃ “顔文字” を使って、自分の感情を明確に示すのが大事だと動画の講師は言っています。
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