英会話:”Vacation” か? “Holiday” か?

職場のある人が7/1~7/21に休暇を取る予定で、それを知った同僚は、彼にどこに行くのか尋ねたとします。

Where are you going for your _____ ?

上記空白の部分には、次のどの言葉を使ったら適切でしょうか?

  1. vacation
  2. holiday
  3. days off

答えは、「1.vacation」と「2.holiday」。

「3.days off」はこの場合、英語的にはやや不自然な使い方。

また、同じ “holiday” を使う場合でも、

Where are you going for your holiday ?

Where are you going for your holidays ?

といった具合に単数形と複数形のどちらでも使用可能であるのに対し、

Where are you going on holiday.

の場合には単数形だけを用い、複数形は間違った使い方となる。

次の例

Linda and I are going on a three-week Caribbean cruise.

では、”three-week” といった具合にハイフンが使われているが、これは、”three-week” が形容詞(adjective)として機能していて、後の “cruise” を修飾している為。

話しは代わって休暇の名称と区別について。

  1. Vacation Time

    日本語で言うところの会社の「夏休み」「冬休み」の事で、その会社の規定で定めている長期休暇の事(一斉休暇)。

    例えば、カナダでは大抵、2~4週間らしい。

    単語としては、通常、この “Vacation Time” の代わりに、”Holiday” “Days Off” は使わない。
  2. Vacation Bid

    職種によっては(運輸業、サービス業)長期の一斉休日は設定できず、職場のメンバーは交代で休みを取り、誰かが休んでも仕事は回るようにしなければならない。

    こういった休みは “Vacation Bid” と呼び、習慣的には勤務期間が長い従業員が優先的に休暇の期間を決める事ができ、これを “Seniority” と称する。
  3. Christmas

    西洋では一番ポピュラーな休日で、大抵の企業は一斉休日。

    クリスマスの場合、”The Holidays” と 複数形の “-s” を付けると、この場合だけは、”Holidays = クリスマス” となる特殊なケース。

    従って、

    I have to work over the holidays.

    What are your plans for the holidays ?

    と言った場合、”the holidays” はクリスマスの事を指す。

    一般的にはクリスマス休暇は大体、12月20日~1月5日。

    学校の新しい学期も1月5日あたりから始る。
  4. The Holiday

    この場合は、”holiday” が複数形ではないので、カレンダー上での祝日等の一般的な休みを指す。

    “long weekend” は金曜の夜から月曜の夜までの三連休のこと。

    カナダの例を挙げると、

    • Labor Day

      9月の最初の月曜日
    • Thanksgiving

      10月の第二月曜日

    が祝日となっている。

    従って、

    What are you doing for the holiday ?



    What are you doing for the long holiday ?

    は同じ意味となる。

  5. Days Off

    特定の休日に捉われない、一般的な休日。

    火曜や水曜などの平日の休暇のこと。
  6. Hours Banked

    時間外勤務をためて、その分を別の日の休みにすること。

    例えば、15時間の時間外勤務を二日間の休暇に振り替えること。

    銀行業務とは全く関係ない表現。
  7. Personal Days

    日本でいう有給休暇のこと。

最後に、

  • Holiday
  • Vacation
  • Days Off

の使い方は明確に決められていないので、間違いを気にせずに、柔軟的に使うのが肝要。


【BGMに使える曲・今週の一曲】
レッド・ツェッペリン「天国への階段」(ピアノ solo)

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