表題の通り、人に何かお願いしたり、自分の行為についての許可を求める際には、3通りの方法がある。
そして、この3つの使い方の違いは表現の丁寧さの違い。
- “Can I…..?”
親しい友達や家族の間で使われるインフォーマル(informal)な表現。
逆に言うとビジネスの場などのフォーマル(formal)な表現が必要な時には使うのを避ける。 - “Could I …..?”
良く行く店の店員さんやカスタマーサービスなど、親しい付き合いではないものの、多少くだけたやり取りが許される “semi-formal” な場で使う。 - “May I …..?”
会社の取引先や顧客、或いは職場の上司など、フォーマル(formal)な表現を必要とされる時に使う。
加えて、文法上の使い分けもある。
- “Can” と “Could”
フレーズの主語は “I” “You” ” “He” “She” “They” “It” のいずれも使用可。 - “May”
主語は “I” と “We” に限るのが一般的。
今度は質問された側は “Can” “Could” ” “May” のそれぞれに対してどのように答えたらよいのか?
以下はその違いを表す一例。
- “Yes” の場合
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Can I have some orange juice ?
Sure, here you go.
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Could I have some orange juice ?
Yes, of course.
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May I have some orange juice ?
Certainly.
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尚、丁寧(polite)な表現をする単語として “Please” があるが、上記のフレーズ自体、十分に丁寧で、”please” を付けると逆に表現が大袈裟になってしまうので、付ける必要はない。 - “No” の場合
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Can I have some orange juice ?
Sorry, we’re all out.
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Could I have some orange juice ?
I’m sorry, we’re all out.
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May I have some orange juice ?
I’m afraid we’re all out.
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次に、主語が “I” と “You” とでは以下の違いがある。
結論から言うと、主語が “You” の場合は “please” を付けるのが一般的。
主語が “I” の場合は、”(自分が)~してもよいか?” という許可を求めるのに対して、”You” が主語の場合は “~してくれないか?” と相手にお願いをする、というニュアンスの違いがあるため。
- Can I help you wash the dishes ?
- Can you clear the table, please ?
- Could I get your email address ?
- Could you send me the report please ?
- May I help you ?
- May I help you carry your bags ma’am ?
ここで、簡単なテスト。
以下の例文で、空白になっているところには、”Can I” “Could I” “May I” のどれを使うのが適当か?
いずれも主語が “I” なので、相手に許可を求める内容となる。
- (大学の教授に対して)
_____ submit my paper on Monday ? - (仲の良い友達に対して)
_____ open the window ? - (ホテルの利用者に対して)
_____ help you get a taxi ? - (お店の店員に対して)
_____ speak to the manager ?
続いて、以下の例文で空白になっている所には “Can you” “Could you” のいずれを使うのが適当か?
今度は、主語が “You” なので、相手に対して何かをお願いする内容となる。
- (自分の子供に対して)
_____ clean your room ? - (講演などの聴衆に向かって)
_____ switch off your cellphones ? - (自分の兄弟に対して)
_____ call me later ? - (会社の受付等の自分の電話を受けた人に対して)
_____ connect me to the sales deperment, please
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