表題にあるいずれの形容詞の組み合わせは “類義語・同義語(synonym)” であることから、一番重要なのは、その形容詞を含む文章全体(context)の中でどのように使われているかを見定めること。
これが出来れば、自然とどちらの形容詞を使うか、或いは、その意味が分かるようになる。
small v.s. little
- small
物理的な大きさを表す
ただし、状況によっては、同じ意味で “little” が用いられることもあり、例えば、
Somebody has small hands.
Somebody has little hands.
のどちらも正しい英語。
強度を現す
例
small voice - little
非可算名詞(money,time 等)に使う
身長・背丈を表す場合に使う
“状態の程度” を表す時に使う
例
I’m little tired.
I’m little irritated.
フレーズを工夫すれば、small も little と同様、非可算名詞に使える。
a small amount of time = little time
“amount” も “number” も非可算名詞。
本来であれば、”small” と “little” は使い分ける必要があるが、仮に間違って使ったとしても、現実的には大概の場合、相手はその意味を理解してくれる。
big v.s. large
両者ともほぼ同じ意味で、物理的な大きさを表し、その違いは “ニュアンス” が微妙に異なるだけ。
例えば、TOFELやIELTSの試験で “big” の代わりに “large” と書いたとしても正解となる。
the big boss
= CEOのように会社内の地位が高い人
the large boss
= その上司が太っていることを表す。
My big brother
= 年上の兄弟を表す。
My large brother
= その兄弟が太っていることを表す。
“a large number of” は数が多いことを表すが、仮に、”a big number of” と表現しても間違いではなく、相手にはちゃんと意味は伝えられる。
これは “a large amount of” でも同じで、”a big amount of” と表現してもよい。
或いは “a big house” と “a large house” とでは同じ意味。
tall v.s. high
- tall
物理的な高さ。例えば身長など。 - high
何かしら基準になるものがあって、それと比較して何かが高いことを表す。
例えば、山の高さは、”海抜” の高さをゼロメートルとしていたり、”high cost” は何かに比べて値段が高いことを表し、”tall cost” とは言わない。
“high level” も “tall level” とは表現しない。
ただし、例外もあり、”He is 6 feet high.” は “He is 6 feet tall.” とは言わない。
或いは、人により、
“It’s a very tall building.”
という場合と、
“It’s a very high building.”
と言う場合があるが、どちらも正しい英語表現であるが、”tall” を使うのが望ましい。
山の場合も “tall mountain” と “high mountain” の両者があるが、”high mountain” を使うのが望ましい。
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