“I’m okay.” は “No” を意味する

動画の講師がタイの床屋に行った時の話し。

店に入り、カットも終えた後で店員さんが、

“Would you like gel in your hair ?”

と尋ねてきたのに対して、動画の講師は整髪ジェルの必要はなかったことから、

“I’m okay, thanks.”

と答えたところ、何を勘違いしたのか店員さんは整髪ジェルを髪に塗り出したとということらしい。

このミスはどこから発生したのか?

それは、

“I’m okay.”

というフレーズが “No” という意味であることを店員さんが知らなかったことにあります。

このエピソードはタイでの話です。

不思議に思えるかもしれませんが、英語では、

  • “Okay” なら “Yes” の意味
  • “I’m okay.” だと “No” の意味

を表します。

会話において、相手に対し、”No” と言うのは、とても直接的、キツい表現とされており、”No” の代わりに日常会話では丁寧でソフトな表現である、

I’m okay thanks.

I’m alright thanks.

というフレーズを使います。

或いは、

No, thanks.

というフレーズもマァマァ使えそうです。

場面は変わり、大人二人の会話。

一人が、

“Are you interested in politics ?”

と尋ねたのに対し、もう一人は “No” の代わりに、

“Not really”

と答えます。

ただし、この “Not really” はカジュアルな表現。

上記の質問は政治に関するものですが、それをさらに一般化させて、スポーツとか映画とかで、

“Do you like ….. ?”

と聞かれて、”No” と言いたい場合には、

“Not really”

というフレーズが使えます。

さらに、上記の他に、相手に対して “No” の意味を伝える単語として、

“Nope”

がある。

これもカジュアルな表現で、逆に “Yes” を表す言葉として、

“Yep”

がある。

“Have you seen the Lego movie ?”

“Nope”

“Have you been to Morocco ?”

“Nope” or “Not yet.”

さらに “No” を意味するものとして

uh-uh

がある。

逆に、”Yes” を意味するのは、

uh-huh

で、二つの違いは声のトーンと顔の表情で表す。

更には、

  • nah
  • No way
  • No way, Jose

などがある。

軍隊では、

“Negative” = “No”

“Affirmative” = “Yes”

が用いられている。

次は場面を絞って、

「本当は “No” と言いたいが、いろいろな条件で、”Yes” とイヤイヤながら答えなければならない」

場合にはどう表現するか?

そういった場合は、

“Fine”

が使える。

ある親子の会話

母親

“Son, can you help me with the dishes ?”

これに対し、息子は本当は気が進まないが親がいう事なので “Yes” と答えざるを得ない。

息子

“Fine”

以上は英語の単語・フレーズによる意志の伝達であったが、より原始的な方法として、

「非言語のメッセージ」

というものがあり、今回の場合は、

  • 声のトーン
  • 顔の表情
  • 首を縦に振るか、横に振るか

で”Yes” or “No” を相手に伝えることが出来る。

ここで注意が必要なのは、例えば、上記の “首の振り方”。

英語圏では、

  • 首を縦に振る = “Yes” の意味
  • 首を横に振る = “No” の意味

だが、国によって(例:アルベニア)は全く逆の意味になり、更に、インドではもっと複雑に首を振り、”Yes” か “No” か分からない場合がある。


【BGMに使える曲・今週の一曲】
レッド・ツェッペリン「天国への階段」(ピアノ solo)

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