日常交わされる挨拶で、”How are you ?” と言われたら、次のうちどちらが正しいか?
- I’m doing good.
- I’m doing well.
英文法としては、答えは 「2.」。
正直言うと、現実的には、両方とも日常的に使われており、どっちでもよく、更に言うと、文法上間違っているにも関わらず、「1.」の方が日常的に使われているという複雑な事情がある。
それと同じ例が下記。
- May I have a candy ?
- Can I have a candy ?
文法的には「1.」が正しく、「2.」は間違いであるが、実際には「2.」の表現の方が広く使われている。
これらの事から、英語というものは文法と実際に使われている表現が必ずしも一致しない、という特徴を持った言語といえる。
ただし、下記の例、
- He is good at playing guitar.
- He is well at playing guitar.
の場合は、明らかに「2.」が間違っているとされ、英語がネイティブの人も「2.」の表現は使わない。
次の例、
- He plays guitar well.
- He plays guitar good.
では「2.」が間違いであるものの、英語がネイティブの人でも「2.」の表現を使う人もいる。
- She coocks well.
- She cooks good.
も同様、文法的には正しくない「2.」の表現を使う人もいる。
今まで挙げた例文で何が違うのか?
それは、
- well は副詞(Adverb)
- good は形容詞(Adjective)
である事。
どのように異なるかというと、
- 副詞(Adverb)は動詞(verb)を修飾する
- 形容詞(Adjective)は名詞(noun)を修飾する
という点。
何か質問する時の副詞と形容詞の違いは、
形容詞の場合、
- Which one ?
- What kind ?
- How many ?
- Who’s ?
という質問の時に使い、
副詞の場合は、
- How ?
- When ?
- Where ?
- Why ?
- To what extent ?
という質問に答える時に使う。
そこで最初に戻り、
“How are you ?”
と聞かれたら、”well” と “good” のどちらを使うかになるが、質問が “How ?” であることから、副詞を使って答えるのが正しく、
“I’m doing well.”
が正解となる。
最後に “well” の例外的な使い方。
二人の会話、
“What’s your favorite kind pop ?”
“Well, I don’t really have a favorite , but I if I had choose one, I would say root beer.”
の “well” は日本語の “ん~と” “え~と” といった少し頭の中で考える時に口にする言葉。
因みに、上記会話の “pop” とは “炭酸飲料” のことで、カナダでは “pop”、アメリカでは “soda” という。
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