例えば、正装をして豪華なディナーの最中、突然、もよおしてきてトイレに行きたくなった場合、雰囲気的に “トイレに行きたい” とはちょっと言いかねる時に、それに代わる適当な表現はないでしょうか?
或いは、会社の同僚が他人の所有物を勝手に拝借したり、取ったりするのを見て、
“彼は泥棒だ”
と職場の同僚には言いにくいものです。
辞書には単語として載っていても、相手の心を傷付けたりする言葉は、オブラートに包んだ婉曲的な表現の方が適当な場合があるでしょう。
このような否定的な含意を持つ語句を直接用いず、他の語句で置き換える語法を “euphemism” と称します。
下記に挙げるのはそんなフレーズの例。
- He has been doing time.
本当の意味
彼は刑務所(prison)に服役中である。 - She is light fingered.
本当の意味
彼女は手癖が悪い。 - No longer with us
本当の意味
我々とはもはや関係のない場所に行ってしまった、という意味から、
- 彼は仕事を辞めて行方知らずだ
He left the job. - 彼は死んでしまった
He has died.
- 彼は仕事を辞めて行方知らずだ
- I’m just going to powder my nose.
本当の意味
女性専用のフレーズで、”トイレに行く” という意味。
トイレに関係する言葉は全く含まれていないが、このフレーズを言えば、レストランの同じ席にいる他の人は察してくれる。 - She’s in the family way.
本当の意味
彼女は妊娠している、という意味。
英語圏の文化では女性に対して直接的に妊娠(pregnant)に関する表現をする事は失礼にあたり、避けるべきとされている。
他の表現として、
- She is got buns in the oven.
- She has buns in the oven.
というのもある。
- Down & Out
本当の意味
ホームレスのこと。
名詞としても形容詞としても使える。
He is a down and out.
He is down and out. - He made a honest woman of her.
本当の意味
彼は彼女と結婚した - She passed away.
本当の意味
彼女は死んだ。
She has died.
英語圏の文化では “死んだ” ことを直接的に表現しない。
他の表現として、
pushing up daises
もあるが、”passed away” の方がベター。 - Public conveniences
本当の意味
公衆トイレ
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